パンに込めた石屋さんの気持ち。
父のお墓を手がけてくれている石屋さん。
とても実直で、設計からとても良心的な仕事を
してくれていました。
「前金をお願いしたいのですが…
職人達のモチベーションも変わってくるので…」
と、控えめにボソボソっと話す石屋さん。
母はすぐに前金として半分、即金で納めたそう。
で、昨日の夕方…突然石屋さんが飛んできて(笑)
テレビで有名な高級「生」食パンを差し出してこう言った!
「四十九日法要までにお墓が間に合わなくて申し訳ない!」
「あんなに沢山の前金を戴いてたのに…でも職人達はとても喜びました!」
「お陰様で彼らのモチベーションが上がりました。雨がなければもっと進んだのに」
石屋さんがそのパンに込めた気持ち。
テレビで取り上げられ、なかなか手に入らない貴重なパン。
きっと大変な思いをして、手に入れたであろうそのパンは
石屋さんの精一杯の感謝の気持ちだったのかもしれない。
ちょっとした気持ちが、かけがえのないカタチで返ってくる。
それを垣間見た、パンのお話でした。
2019.7.8